
OVERVIEW
硬質でシャープな外観を持つSouth新大塚ビル。
その顔となるエントランスには、かつてどこか暖かみを感じる色調が使われ、外観との間に微妙な温度差があった。
今回のリニューアルでは、建物の印象に呼応するフォーマルで静謐な空間へと再構成。
壁面には、金属特有の光沢を抑えた繊細なマット仕上げのステンレスを選び、無機質に振り切ることなく、柔らかな空気感を滲ませた。
自然光の移ろいが反射し、ゆるやかに空間を変化させるさまは、まるで空気そのものが“うつろう”かのよう。
そこに植栽の緑や、色を纏ったアクリルサインを添えることで、硬質な素材に自然や色彩の軽やかさがにじみ、空間の緊張感をほどよくほぐしている。
TEAM
DESIGNER : RYOHEI KATAOKA
PROJECT MANAGER : TETSUOMI HATAKEYAMA
CONSTRUCTION :sync
ORIGINAL FURNITURE :
PHOTO :NAOKI MYO / MOv